適職について①校正者

こんばんは。ふじたまです。
今の仕事を辞める前に、今後の方向性をある程度固めておきたいところです。

だと言うのに、まだ「これだ!」というものは見つからず。
考え始めてから何カ月たっていると言うのでしょう。(前回の「適職については11月……。)現実逃避ばかりで、本当に考えるべきことに思考を割けていない。まずいですね。

というわけで、今のところ「比較的向いているかな?」と思った職業、校正者」についてまとめていきたいと思います。

なお今回は、ネットで収集した情報のほか、日本エディタースクールの個別相談会で担当のかたに伺った内容を含んでいます。


1.校正者とは?


①校正者の仕事内容

校正者とは、主に印刷物の誤字・脱字や様式のチェックを行う職業です。場合によっては、事実関係や文法など、文章の内容にも手を入れることも。
内容に踏み込んだチェックをすることは、「校閲」と呼ばれて校正とは区別されることもあります。ただ、「校正」と「校閲」の区別は曖昧で、同じ仕事をしていても、会社によって呼び方はまちまちなようです。

②どんな働き方?

フリーランスのイメージが強かったのですが、決してそればかりというわけではないようです。まずは会社に就職して、社内で働くという場合も多いとのこと。
また、印刷会社などに出向いての校正も今は殆どないのだとか。(なぜか、個人的に校正=印刷所に出向くというイメージがあったのでした。)
データでの入稿が一般的になり、校正する場所の制限がなくなってきているのが主な理由です。
ただし、発表前のカタログや社外秘の資料などを扱う場合などは、流出を避ける目的で出張校正が行われることがまだあるようです。

2.校正者の向き・不向き


日本エディタースクールの担当者曰く、「技術を身に付ければ誰にでもできる仕事」。ただし、「動き回りたいというタイプの人には向かない」とのこと。
あとは、「本を読んでいて誤字に気付くことが多いなら、向いているかも」だそう。

ううん。まあそうだろうなというくらいのことしか伺えていません。イメージ通りと言うか。誰にでもできるというくだりは入学者獲得のためのセールストークっぽいですし。
もうちょっと踏み込んだことを訊ければ良かったのですが……。コミュ障……。


3.校正者になる方法


①未経験だと難しい?

校正者の募集は大体が経験者限定で、未経験者が応募できる求人はなかなか見つかりません。なので、未経験者が校正者を目指す方法としては、
・出版社やプロダクションのアルバイトなどで経験を積む。
・校正の資格を取る。
というあたりが一般的なようです。

②校正の資格
さて校正の資格にはどんなものがあるのかというと、主なものは以下2種類です。

日本エディタースクールの講座(通信・通学)で取得できる「校正技能検定」
実務教育研究所の通信講座で取得できる「校正士」

ネットで調べた限りでは、「校正技能検定」のほうが実用的なようです。実際、応募条件に「実務経験あるいは校正技能検定」と書かれた求人も見受けられます。
「校正士」は文部科学省認定ということで権威がありそうな感じはします。が、どうやらあまり一般的ではないようです。

③就職サポート
資格を取るために講座を受けた場合、どちらの講座でも就職のサポートを受けることができるようです。
最初から自分で探すより、資格取得→サポートを受けつつ就職先を探すという方が安心できそうですね。
……ただ、日本エディタースクールの学校案内を見る限り32.7%がフリー、本採用は17.3%で、大半はアルバイトや契約社員なんですよね。
「やっぱりアルバイトとかが多いんでしょうか?」という質問に対して、担当のかたは「正社員の求人もあります。色々です」と回答されていましたが……。
あくまでもアルバイトが大多数、正社員はちらほらという程度なのではないかと推測されます。過度な期待は禁物なんじゃないでしょうかね。


4.校正者の将来性


①なくならないとは言うものの
さて、校正者という職業を検討するうえで、気になるのがその将来性です。
日本エディタースクールでも実務教育研究所でも、ホームページには「校正という仕事はなくならない」、「ホームページなどで新しい分野で需要が増えている」など、将来性を主張する文言が掲げられています。
しかし、誤字・脱字のチェックなんて今時殆どパソコン任せで事足ります。印刷もデータ入稿で、ミスが生じるタイミングはどんどん減っていることと思われます。
日本エディタースクールの担当のかたも、「校正として募集されていても、実際におこなうのは校閲(内容のチェック)からということも多い」と言われていました。

②仕事の中身は変わってくるかも
人の手によるチェック全般、広い意味での校正は確かに必要とされ続けるのかもしれません。
けれど、狭い意味での校正はと言うと……どうなんでしょう。既に廃れていたりするのでは?

講座で校正について学んだとして、それがこれまで通り役立つのかどうかはちょっと疑問符付きかもしれません。
それでも就職に役立つなら良いのか。いや、それで就職できたとして、その仕事が消えてしまったらどうするのか?
完全に先を見通すのは不可能とは言え、ちょっとは予測が立たないと怖いですね。


5.校正の仕事のメリット・デメリットは?


自分に限ったメリット・デメリットも多いですが、まとめてみると以下のとおり。

①メリット
・黙々とできる仕事(向いていそう)
・資格を取れば職業紹介も利用できる
・出版(好きな分野)に関われる可能性が高い
・フリーランスでやっていける可能性が高い
・未経験者に対する参入障壁がある程度ある
 (日本語を扱う特性上、外国人に替わられる可能性も低そう)

②デメリット
アルバイトからスタートになる可能性が高い(不安定)
・フリーでやっていけるだけの適性があるか不明
・将来的に、仕事の性質が変わりそう
 (資格がなくてもできる、簡単な仕事の部類になるかも?)
・途中からの方向転換がしづらそう


6.まとめ


黙々と机に向かうタイプの仕事だという点では、校正はかなり理想に近いように思います。
発達障害の傾向がある人に向いている職業としても時々名前が挙がっているくらいだし。比較的得意な分野かな?とも思います。
一方で、実は自分には不向きなのでは…という気もちょっとしています。社内で書類の確認等をしていても、相当に大きなミスを見逃したりしてしまうし。

そんなわけで、校正一本に絞ってしまうのはちょっと不安です。
取りあえず通信講座を受けてみて、適正があるのかどうか検討していくという方向で行こうかなと思います。
平行して他の仕事も探しつつ、校正者の現状なども(スクールの卒業生などから?)探りつつ……。

校正技能検定の試験が12月なので、それまでに他で仕事が決まれば講座の修了だけに。逆に、校正者になる気持ちが固まったら資格を取って職業紹介を利用する、という感じで。

きちんと見通しが立つと良いなあ。

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