私はSNEP(孤立無業者)?

こんばんんは、ふじたまです。

最近就業に関する本を何冊か読み、その中で玄田有史さんの孤立無業(SNEP)』という本を手に取りました。そこで思ったのが、
「私ってもしかしてSNEPに含まれてるのか?」
ということでした。

1.SNEPとは?


Solitary No-employed Person(孤立無業者)の頭文字を繋げて「SNEP」。英語由来ですが、日本生まれの概念だとのこと。具体的な定義は以下のとおり。

20~59歳で未婚の人のうち、仕事をしていないだけでなく、ふだんずっと一人でいるか、そうでなければ家族しか一緒にいる人がいない人たち。(p.3,l.4)
就業しているのが一般的な年齢層で、社会との接点がない人ってことですね。
ちなみにSNEPが定義付けされたのが2013年。検索してもヒット数が少なく、用語としてあまり定着していないような気がします。


2.私はSNEPなのか?


①そもそも無業なのか?
失業中……とは言っても、一応クラウドソーシングで少しは収入を得ているんですよね。なので、完全な無業とは言い切れません。
ただ、失業保険の資格を喪失するレベルの就業はしていません。なので、公的にはやはり「失業状態」であるということになるのでしょう。

②孤立状態にあるか?
他のコミュニティと関わる機会がありません。ただ、家族とは毎日接触しています。そういう意味では完全に孤立してはいない……と思ったのですが。
それはそれでSNEPの一つの類型であり、家族型の孤立無業と呼ばれるのだそうです。ちなみにハローワークの職員さんとの接触等は外部との接触にカウントしないのだそう。そうなると確かに、孤立状態にあると言えます。


3.得られた知見


①似たような状況の人もそれなりにいる
会社を辞めた後孤立無業状態に陥っている、という人もそれなりの数いるようです。また、学歴や実家の裕福さに関係なく、様々な層にSNEPは広がっているとのこと。
まあ、だからと言って現状を肯定して良いというわけでもないでしょうけれど、同じ状況の人がいるというのは少しほっとします。

②インターネットも使わないという人が多い
人との接触を避けていて、仕事を辞めていて……という状況の人は、ネット上で探してもなかなか見つけられませんでした。なので、「もしかして全然いないのでは?」あるいは「いるにはいるけれど情報発信を忌避しているのか?」と考えていました。
しかし本書によれば、インターネットを使わないというSNEPがかなりいるのだそうです。情報発信を避けている以前に、ネットという場に触れてもいなかったのか! というのが発見でした。

③結論
現状自分はSNEPだということが分かりました。表に出ないだけで、似たような人は結構いるのだということも。
ただ、孤立状態は自分にとって望むところ。なので、「孤立無業を脱するために」というスタンスはちょっと違うかなと思います。差し当たって行動を起こすことと言えば、プロフィールに追記することくらいでしょうかね。


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